さて、
高校2年生ともなれば
大学の進路を決めなくてはなりません。
毎日のおうち練習が負担ではありましたが、
小学校のころから
毎週日曜日に父の運転で東京までレッスンに通って
「ピアノの田中さん」と言われ、
母もそのことに誇りをもって親戚によく自慢していた(;^ω^)ため、
自然と進路は「音楽大学のピアノ科」
という話になってきます。
もともと
近所の子がピアノをやっていたのをみて、
「私もやりたい!」と言って
始めたとはいえ、
母がママ友に勧められて選んだ東京の先生は、
今にして思えば
ピアノを弾く人とは思えないほどクールなメガネ女史先生。
ともかく異様に恐くてスパルタで、
毎週日曜日は緊張の極致(;_;)
ふつう
ピアノの先生といえば、
音楽大学のピアノ科出身というのが通り相場ですが、
その先生は普通大学の幼児教育科出身でした。
(あんなにこわい先生、幼稚園では勤まらなさそう~(;^ω^))
独学でピアノの先生となり、
一時期、
こどもたちをたくさんピアノコンクールに入賞させていました。
(その後ノンフィクション作家になられたそうです)
私は背も小さく手も小さかったので、
オクターブをつかむのが精いっぱい(T_T)。
楽曲の難易度が進んでくると、
いくら大好きなドビュッシーやラヴェルといえども
次第に演奏がきつくなり、
どんどんやる気をなくしていました。
「やる気がないならピアノやめるの?」
と母に何度か問いただされましたが、
「はい、やめます」ともいえず、、、
当時、
リーチが広くなるように
指の水掻きを手術して切るピアニストもいたのですが、
そんな恐ろしいことはとてもできず((+_+))。。。
そんなおり、
先生から
「あなたは満開の桜と、小さくて可憐なすみれと、
どっちが好き?」
と聞かれて
「すみれです」
と答えたところ、、、
「あなたは手も小さいし、
華やかなピアニストタイプでもないから
ピアノ科ではなく、楽理科という学科に行きなさい!」
と勧められたのです。
楽理科??
「うちの主人は、東京芸大出身の作曲家だけど、
芸大の楽理科にいけば
NHKの音楽番組のディレクターになれるそうよ。
番組のディレクターは音楽家や作曲家を使う方だから、
立場が上。
それに、楽理科ではピアノばかり弾かなくてすむし、
世界中のさまざまな音楽について勉強できるらしい。
もしディレクターになったら、
うちの主人を使ってあげて!!!」
うわーー
NHKのディレクターになれるってすご~い
なによりうれしいのはピアノばっかり弾かなくて済むし~
世界中のさまざまな音楽ってめちゃめちゃ興味深い~
とすっかりその気になった私は、
その場で「楽理科に行く!」と即決(*´▽`*)!!!!
母も
「東京芸術大学」というブランドだったら、
べつにピアノ科でなくてもよかったらしく
(;^ω^)
上機嫌でした。
さっそく
くだんの作曲家のご主人に
入試に必要な
和声法やソルフェージュ、英語の楽書購読などを
習い始めたのですが、、、
そのお方、
どうも暗くて感じが悪い、、
(*_*;
どうしても好きになれない、、
(>_<)
作曲家なのになんで英語を教えるの
なんかちがう、、、、
(-_-)
何回か指導を受けましたが、どうしてもなじめず、
あげくに「あの子は能力がない」
など奥さんにさんざん告げ口され
、、、、
ついに切れた私は、個人指導を拒絶!!(#`皿´)<!!
参加するはずだったピアノのおさらい会もキャンセルして
人生初の「大はんら~ん」㌦ァァァァヽ(o`Д´o)ノァァァァ!!
急きょ母が別の先生を探してくれて、
すぐに
楽理科お受験専門のすてきな先生がみつかりました。
ヽ(^o^)丿
つづく